私にとってのピアノは、自分の未熟な言葉では伝えきれない
”言葉から溢れた想い”を運んでくれるものです。
リストの葬送。
この曲は一生懸けて弾き続けるであろう、とても大切にしている作品です。
心の脆弱、空虚、闇、叫び、葛藤・・・
その心を軽易に慰撫することはできないから、私はこの曲に全てを注ぎます。
流露されていなくとも、きっと誰しも抱くその感情があるからこそ、人は真に強く、美しく、輝いてゆくのだろうと思うのです。
心の隅にでもこの音魂が沁みてくれたら・・・私はこの上なく、幸せに思います。
この舞台に立てる事へ、
私を支えてくれる人へ、
私の演奏を聴いてくれる皆様へ、
全てに「ありがとう」の想いを胸に、私はピアノへ向かいます!
|