２００５年結成。共に洗足学園音楽大学卒業。これまでに紀尾井ホールをはじめ、数多くの会場で演奏を経験。呼吸の合った緻密でスケールのある演奏で聴衆を魅了し、好評を得る。新たな音楽を求め、２人で訪れたアメリカの地で、ガーシュウィンの音楽に出会い、この作品に取り組む。
「ラプソディイン ブルー」というタイトルには「ジャズの語法によるラプソディ（狂詩曲＝叙事的で民族的な内容を持つ自由な楽曲）」という意味があり、そのことから、ガーシュウィンはジャズをアメリカにおけるある種の民族音楽と捉えていたことが伺える。
躍動するリズム、形式を残しながらも即興性を感じさせるメロディーと和声が、まさに２台ピアノにうってつけの１曲。今日ではオーケストラ×ピアノの演奏がポピュラーですが、この曲を作曲した当時のガーシュウィンは、オーケストレーションに不慣れだったため、まず２台ピアノ版を書き、それを他の人がオーケストラ版に書き換えたと言われている。ピアノ独奏が多く、ピアノ協奏曲風な雰囲気もあり、クラシック音楽とジャズを融合させたシンフォニックジャズとして、現在も多くの人に親しまれている。
横浜で生まれ育ち、都会に洗練され、優れた音楽性の森田尚子と、静岡で生まれ育ち、純粋（？）で豊かな音楽性の芹澤友里香。２人の相反する個性の調和をお楽しみください。

私たちが出演する「横浜クラシックチャリティーコンサート」です！

——スタッフコメント——
はじめて、二台ピアノを聴いたとき、それが一台のピアノから奏でられている様な感覚に落ちた。それでいて、互いの旋律が主張しあい、時に混じあり合う。大ホールの演奏を、静かに目を閉じて聴くのが、とても楽しみだ。きっとそこに二人の宇宙が生まれるだろう。アット・レコーズ